2月初め、施主様から改修の依頼を受け、早速現場を見に行きました。 それはなんと、今にも崩れ落ちそうな大きな葦の作業小屋でした。 以前は葦加工の為に使われていたのですが、現在はほとんど使用されていないようで、 解体の方がお勧めのような建物でした。 ところが、施主様の想い入れの強い建物で、『このまま、朽ち果てていくのは忍びなく、 どうしてももう一度修繕をしてほしい』とのご要望でした。 今回一度直してもらったら、次回はあきらめがつくとの想いだったそうです。 足を踏み込むのも危ないような状況から、外部と内部に足場を組み、 補強をしながら、崩れ落ちるのを防ぎ、慎重に作業に取り掛かりました。 ジャッキアップを施し、添え柱やつっぱりをしながら、 経験豊富な大工達の知恵を基に徐々に修復されていきました。 外部に焼板を貼り、屋根、壁、梁もしっかりしてきて見違えるようになってきました。 出来上がりはまたご報告します。 この小屋もまた寿命が延び、ご先祖様にも施主様の気持ちが充分伝わった事と思います。 小屋の横に植えられている昔からの立派な紅白の梅が見守ってくれているようでした。 ~担当大工のK~
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